少子高齢化を受け、「新卒採用氷河期」か到来?

「2007年問題」としてクローズアップされてきたように、団塊の世代の大量退職で社会全体の労働力の一層の低下は避けられない。企業としては事業の運営・発展に必要な人員の確保を急がねばならないが、若年層を中心に、それに見合う労働力は圧倒的に不足している。事実、05年を契機にし「人材は過剰から不足の時代に転換した」との考え方が主流だ。企業は年々採用増を目指した活動を展開するものの、現実は100万人規模で不足している。言わば、採用側が今、「採用氷河期」を迎えている。世代による人員構成の歪みは、経営・マネジメントに深刻な影響をもたらす可能性がある。そこで今後は好不況に左右されず、定期採用を継続することで、企業基盤を盤石にする必要性がますます高まるのではないだろうか。さらに基盤を強化する意味でも、多様なバックグラウンドや価値観を持つ人材を採用し、経営戦略に活かしたいところ。画一的な人材の集合体は組織の脆さにも繋がりかねないからだ。中途人材、第二新卒、海外留学生らの獲得など、採用の裾野が広がっていることは、そうした企業側の危機感の表れとも取れます。 しかし、多くの企業は新卒採用を重視し、企業文化を継承し、将来の幹部として飛躍する人材を新卒者から輩出したいと考えているのも事実です。企業のカラーと未来を考慮した採用戦略を模索する。言うまでもなく、企業がどのような人材を採用するのかは、経営戦略・人材戦略などによって左右されます。しかし、容易に「多くの人材が欲しいから」と新卒採用に注力したり、「即戦力になる人材が欲しいから」と中途採用に踏み切るといった場当たり的な採用活動は、もはや時代遅れとも考えられ、そこで肝心になるのが、単なる理想ではなく、現実的に必要な人材とはどのような人材なのかを明確化することでもあります。
